JRA

5月23日

JRA、コマーシャル等でかなりメジャーである。

今週は日本ダービーということもあり各メディアで取り上げている。

やはり公式ホームページが一番であると思いhttp://www.jra.go.jp/ に行ってみた。

かなりわかりやすいホームページであり、ただ競馬に関する事だけでなく運営に関する事など詳しく掲載されている。

とりあえず浅いところだけだがまとめてみることにした。

 

正式名称

日本中央競馬会

設立年月日

  昭和29年9月16日

資本金

   49億2412万9千円  政府全額出資

総売上金額(平成12年度)

   3兆4347億5750万600円

 

ここで目を引くのは資本金が政府全額出資ということである。これは「JRAを運営・管理しているのは政府であるという事を示しているのでは?」

と思い、まず一つのテーマにしたいと思う。

 

JRAのしくみを調べ、また社会への関わり、JRAの抱える問題もまた興味深いところであるが、私が最も興味深いのは「日本にとっての競馬の国際化」である。記憶に新しいところでは今年のドバイ(アラブ首長国連邦)で開かれたドバイワールドカップ等であるが競馬はヨーロッパから始まり今まで発展してきた。しかし、島国でありヨーロッパ各国と離れている日本では近年まであまり日本の馬が海外のレースに参加するという話は少なかった。しかし近年日本の馬主(馬の所有者)が所有する馬が海外で活躍してきている。競馬ファンが関心を持つのはその馬の活躍ぶりであるがその華やかな裏には免疫検査などがあるらしい。そのような一般には知られていない事が重要であると私は思う。また海外で活躍した馬の馬主にはJRAより報奨金が出るなどがあり、それはJRA設立目的の内の一つ「競馬の健全な発展を図って馬の改良増殖その他畜産振興に寄与するため」(←競馬法第一条)によるものと考えられる。

 

ひとまず何を調べようかということは決定したので今日以降はそれらの資料集めから入ろうかと思う。おそらくJRAの公式ホームページからが中心となるだろう。問題はそのページに「全ての図、写真等の無断複製、転載を禁じる。また著作権は・・・」と書いている事である・・・

 

6月6日

 興味深いことを見つけた。

 競馬法以外に競馬法施行令、競馬法施行規則、そして日本中央競馬会競馬試行規程というものが中央競馬のルールに関する規定あるらしい。

 私は特に日本中央競馬競馬試行規程に注目してみた。

 そのあまりの文の量ためあまり詳しくは読めなかったが、一つ目に止まったのが禁止薬物のリストであった。

 

1 アトロピン
2 アンフェタミン
3 エタノール
4 エフェドリン
5 オキシエチルテオフィリン
6 オキシプロピルテオフィリン
7 カフェイン
8 カンフル
9 クロルプロマジン
10
 クロルプロマジンスルホキシド
11
 コカイン
12
 ジヒドロオキシプロピルテオフィリン
13
 ジブカイン
14
 シプロヘプタジン
15
 ジモルホラミン
16
 スコポラミン
17
 スタノゾロール
18
 ストリキニーネ
19
 テオフィリン
20
 テオブロミン
21
 テトラカイン
22
 テンオキソカンファー
23
 トランスパイオキソカンファー
24
*ナンドロロン
25
 ニケタミド
26
 ニコチン
27
 ノスカピン

28 バルビタール
29
 バルビツール酸誘導体
30
 ピプラドロール
31
 フェナセチン
32
 フェニルピラゾロン誘導体
33
 フェニルブタゾン
34
 フラザボール
35
 ブルシン
36
 フルフェナム酸
37
 プロカイン
38
 フロセミド
39
 プロマジン
40
 ペモリン
41
 ペンタゾシン
42
 ペンテトラゾール
43
 ボルデノン
44
 メサピリレン
45
 メタンフェタミン
46
 メチルエフェドリン
47
 メチルフェニデート
48
 メテノロン
49
 メトキシフェナミン
50
 メフェナム酸
51
 モルヒネ
52
 リドカイン
53
 前各号に掲げる物のいずれかを
  含有する物(遊離する物を含む。)

 上記はhttp://www.jra.go.jp/ からである。

 やはりドーピングは競馬の世界でもご法度である。

次にニュースとしてやはり口蹄疫が記憶に新しいhttp://www.jair.jrao.ne.jp/japan/news/2001/a114main.html

 ここに詳しく載っていたがイギリスで発生した後政治問題に発展。イギリス競馬に数百万ポンドの損害を与えるらしい。

 日本の競馬にも影響は少なくない。先月の国際レース「京王杯スプリングカップ」に出走予定だったヨーロッパの馬のなかでイギリスでのレース経験のある馬は出走ができなかった。

 このようにやはり病気に関しては各国が気を使っている点であった。

 http://www.jair.jrao.ne.jp/japan/news/2001/a105main.html

 上記には興味深い記事が載っていた。日本の競馬は今まで成長を続けてきたが最近足踏み状態にある。またさらにtotoの登場がJRAを危機的な状態に追い込むというのだ。次はJRAの対策を調べてみようと思う。

6月20日

 JRAの更なる発展のための主な計画等

2001年度・日本ダービー、菊花賞の両G−1レースに外国産馬の出場枠を設ける。(それまでは出場できなかった)

         →外国産馬とは日本国外で生産されJRAに登録されている馬のことである。

・更なる国際化を進めるために馬齡表記を国際基準とする。

         →それまでの表記は生まれた瞬間が1歳であったがそれを人間と同じ0歳とした。

・ファンサービスの推進として新しい勝ち馬投票権の追加

   →現在は単勝式、複勝式、枠番連、馬番連勝、ワイドの五つであったが新たに平成14年度から馬番号二連勝単式と馬番号三連勝単式(いずれも仮名)の発売を予定している。

 国際レースについて

     今、日本における外国馬の出馬可能なレースは18レース存在する。

   →昭和56年に初の国際レース「ジャパンカップ」が創設。以降平成五年に「安田記念」が、そしていまに至る。他、騎手招待

レースの開催、他国国際レースへの参加、国際会議への出席など。

     国際化において最も怖いのが国外から伝染病が入ってくることである

   競走馬総合研究所 栃木支所では伝染病に関する様々な研究を行っている。

 

 払い戻しについて・・・売上金のうち基本的に約75%が的中者への払戻金として、残り約25%が控除金とされる。

            その25%のうち10%が第一国庫納付金、15%が運営費、賞金等に当てられる。

            

  最後にJRAは政府(農林水産省)の厳正な監督を受けながら競馬を運営しているわけで、定款の変更や収支予算、事業計画および規約の設定、変更はいずれも農林水産大臣の認可を受けなければならない。理事長、監事は農林水産大臣が任命、副理事長、理事は理事長が農林水産大臣の認可を受けて任命するまた、理事長の諮問機関として、運営審議会が設けられており、馬主、生産者、調教師、騎手および学識経験者のうちから、農林水産大臣が任命する20人の委員によってJRAの業務運営に関する重要事項が調査審議され、健全な運営が保たれるようになっている。